十一面観世音菩薩(観福寺御本尊)

頭部に11の顔を持ちあらゆる方向を常に観察し、私たちの声を聴いて救ってくださる仏様です。
それぞれのお顔は人々をなだめたり、怒ったり、励ましてくれたりしています。
災いや苦しみを除いてくれることから「厄除け観音」とも呼ばれています。
ご真言:オン マカ キャロニキャ ソワカ
弘法大師(闇夜大師)

目を閉じて心の目でしか見えない大切なものがあります。
どの道を歩めばいいかわからない時があります。
迷う闇夜にそっと現れ、正しく導いて下さる観福寺にしかないお大師様です。
かつては宗福寺の大師堂で祀られていました。
ご真言:南無大師偏照金剛
五大明王

五大明王は、仏教を信じない者を救済する役割をします。
人々の心の中にある誤った考えや迷いの心を打ち砕くため怒った表情をして四方東西南北におられます。
当寺の五大明王は一体欠けております。
不動明王(中央)
降三世明王(東)※欠損
大威徳明王(西)
軍荼利明王(南)
金剛夜叉明王(北)
阿弥陀如来

この仏さまにすがり信仰する者は必ず極楽浄土へと導いて下さり、
背後から放たれる無数の光はすべての人々の心の闇を照らしてくださります。
親指と人差し指のつながりは、決してあなたを見放しませんと意味しています。
ご真言:オン アミリタ テイセイ カラウン
弘法大師(空海)

中国で真言宗を学び日本で広められた僧侶です。生きとし生けるものすべて救うことを願い、
今もなおこのお姿で高野山・奥の院から私たちの心に光と希望を与え続けて下さっています。
ご真言:南無大師偏照金剛
弥勒菩薩(和泉市指定文化財)

遠い未来に現れ、お釈迦様の次に悟りを開かれ人々を救ってくださる未来仏です。
2011年(平成23年)和泉市指定文化財に指定されました。
この仏様は1300年程前の奈良時代に作られました。
808年に弘法大師が春日神社内冬堂宗福寺で一冬篭居された際には弘法大師空海と何を語り合われたのでしょうか。
ご真言:オン マイタレイヤ ソワカ
地蔵菩薩

大地がすべての命を包み育ててくれるように、人々の悩みや苦しみを無限の優しい心で包み込み救ってくださる菩薩様です。
こどもの守り菩薩地して辻々に祀られ、「お地蔵さん」として親しまれ信仰されています。
ご真言:オン カカカビ サンマエイ ソワカ
薬師如来(七仏薬師)



七体ある「七体薬師」は、春日神社内宗福寺のご本尊であり、非常に珍しい仏様でした。
現在は当寺で祀られ、今もなお人々の救済のために、お姿を七つに変えて現れて下さるそうです。
人々の現実的な願いを叶えて下さり、特に様々な悩みや病気を治してくださる如来様です。
ご真言:オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ
※宗福寺
役小角(えんのおずぬ)の開基による宗福寺は春日神社の神宮寺で松尾寺の奥の院でした。
昔々、宗福寺は物部布留神社の境内にあったので、布留堂と称されていたが、
後、808年に弘法大師が一冬篭居されたので、冬堂と称されるようになった。
明治の神仏分離政策の中で、1870年(明治3年)冬堂宗福寺は廃寺となり、
仏像や什物、釣鐘などは当寺へ移され今でも大切に保管しております。